日本市場向けに専門家が選んだスペインの新刊書籍をお届けします。今回は以下の専門家の方々に選んでいただきました(あいうえお順/敬称略)
市橋栄一(紀伊國屋書店)/ 川地麻子(タトル・モリ エイジェンシー)
佐々木一彦(新潮社)/ 野谷文昭(東京大学)/ 由里幸子(元朝日新聞編集委員)
各書籍のレポートを担当したのは以下の方々です(あいうえお順/敬称略)。青砥直子 / 井原美穂 / 宇野和美 / 尾河直哉 / 小原京子 / 柏倉恵 / 児玉さやか / 佐藤まゆり / 嶋田真美 / 高際裕哉 / 高部良 / 仁平ふくみ / 長谷川晶子 / 平野麻紗 / ハビエル・フェルナンデス=サンチェス / 村田名津子 / モンセ・マリ / 安田晶 / 矢野真弓 / 横田佐知子 / 吉田恵
マルティン・ベラセテギが提案する、簡単でおいしい150のお気に入りレシピ。
マルティン・ベラサテギと「エル・パイス‐アギラール」出版がふたたびタッグを組み、おいしいものに目のない読者に、最高においしい料理を紹介する。家庭料理を基本としているが、マルティン・ベラサテギが真摯に腕をふるってつくりあげた料理には、名人の味が加わる。
スペインを代表する靴のブランド、カンペールの歴史。バレアレス諸島の小さな工房として創業して、世界各地の一級地に店舗を構えるまでを振り返る。作者パブロ・アダンは、今やスペインでも有数の国際的ブランドとなったカンペールの内部に入り、いかに成功を築きあげたか、いかにして現在の世界的名声を得るにいたったかを読者に語り明かす。
知識のベールの下に神の言葉に背く迷信や異端を隠している、極めて危険な本というのがあるものだ。中でも特に邪悪とされたな1冊の本がある。数人の男たちがこっそり保管していたこの本を、異端審問所が血眼になって探すようになり、15世紀末、著作物とその所有者をめぐるものとしては歴史上最大規模の追跡が引き起こされた。この特別な本を守る男たちは、不運にもこの最後の1冊と運命を共にする。神が聖書に残さなかったものをすべて焼き尽くさんとする火の池から救いださなければならない本。
パコ・ロカが描く四十男の日常――それは、ようやくかなえた子どものころからの夢、パジャマを着たまま1日中家のなかで過ごす生活だった。多分に著者の自伝的要素を含んだ、テレビのコメディー・シリーズ『となりのサインフェルド』を思い起こさせるこの作品は、爆笑より、にやりとする笑いを誘う。
春のある日、ブタくんは、森でいっぷう変わった科学者、キャンベル教授とばったり会う。好奇心旺盛で積極的なブタくんは、教授の助手になって、大いなる科学の冒険について行きたいと思う。もちろん、教授の荷物だって持つつもり。