休みに⼊り、キャンプに⾏くときがやってきた。でも、彼はまったく乗り気がしない。知られたくない秘密があるのだ。それは夜ごと、シーツの間に現れる⻩⾊くて丸いやつ。この忌まわしい秘密とはなんなのか?彼はこの秘密から解放されて、キャンプを楽しむことができるのだろうか? 「不安と⽴ち向かい、乗り超えようと語りかける、そんな絵本」
10歳の男の子ブルーノは、自分の体が変わってきているのに気づく。お姉ちゃんのミアのように、もうすぐ思春期にさしかかるのだろう。思春期の男子の体には、どんな変化があるのかを知り、男性生殖器のすべてを学ぼう。ブルーノとともに、おとなになる冒険の旅に出よう。内分泌学が専門の小児科医が、正常な成長の過程として男子の体の変化を解説し、その大きな変化の時期に必要な健康のための習慣を教える。
ふたりの出会いは公園だった。もう直ぐ14才になる少⼥カシとかなり年上の男性エル・ビエホ。この偶然の出会いはその後何度も繰り返されることになる。彼⼥は学校の強制から逃げているうえに周りの⼈々と交流できずにいる。⿃を眺めることやニーナ・シモンの歌を聴くことが好きな彼は仕事がなく、複雑な過去を引きずっている。世間からはじき出され傷ついたふたりは、不適切で世間からは認められない、疑わしい関係を築いていく。⼈々の推測が真実かどうかは別として、無理解や拒絶反応を引き起こす関係だ。
「チャピン」とはスペインの上げ底サンダルの⼀種だが、中南⽶の⼤部分では「チャピン」と⾔えばグアテマラ⼈のことを指す。軽蔑を伴って投げかけられることもあれば、誇りを持って⽤いられることもある。⼆重の使い⽅ができる呼称が、心を傾け作り上げられたこのジグソーパズルのような小説を解き明かすひとつのカギを読者に与えてくれる。 エドゥアルド・ハルフォンの中の⽂学、それは彼の磁⽯に引き寄せられる断⽚、私的で断⽚的な伝記としての物語、伝統と他者性、造語、幼少期の沈黙を反映した絵のような表現。
スペイン⼈のダンサー、パウラはソウルに着いたばかり。彼⼥の夢は破れた。町は期待していたのと違い、誰よりも会いたかった⼈は彼⼥を裏切った。クリスはイギリス⼈の⼥の⼦で、ただひとつの使命を持っている。イギリスですれ違ったKポップのスターにペンダントを返すのだ。全てが悪い⽅向に向かい始めたのは、彼のせいだ…。でも、早くしなくちゃいけない。友達のダニと職場の新しい同僚ミンウに隠している問題が、今にも起ころうとしているのだ。ジェイというのがそのスターで、R*E*X というグループのメンバーだ。
ミステリー⼩説家のディエゴ・アルセはスランプに陥っていた。彼を有名にしたデビュー作と同等の、満⾜のいく作品が書けずにいるのだ。周りからの多⼤な圧⼒や失敗作の連続、出版社の悲痛な願いもあり、出世に導いてくれたデビュー作の登場⼈物を再び使った作品を書くことを承諾した。その登場⼈物は「怪物」の異名をもつ精神異常者で、近代都市バルセロナで少⼥たちを誘拐していた。ある夜ディエゴが妻とパーティーに出席している間に7歳の娘アリアドナが誘拐される。
若き日のエドガー・アラン・ポーが養子縁組した家族と住む葬儀屋から2ブロック離れたボストンのモルグ街で、ふたりの女性が惨殺される事件が起きた。隣人のひとりが不当に容疑を受けると、ポーは警察でその無実を証明する。事件を担当するデュパン警部はホルマリンの入ったガラス瓶に入れられていた黒ずくめの服の死人の眼球に驚くとともに、隣人の無実を証明したポーの明晰さにも舌を巻く。真犯人をみつけるため、デュパン警部は彼に捜査チームに入るよう依頼。
もし、15年前にあなた⾃⾝があなたに宛てて書いた⼿紙を受け取ったとしたら? もしその⼿紙の中に宝の隠し場所が記されていたとしたら? 今日の自分がどんなだったか、そして明⽇はどんな自分でいたいのかを、いつでも思い出せるように、未来のあなたが今のあなたに向けてこの本を送ってきたのかもしれない。 ・空欄に自分の生活などを書き込んで出版社に送れば、15年後、大人になったあなたのもとに送り返されてくる。つまり、この本⾃体がタイムカプセルというわけ。