「年を取るごとにおじいちゃんが衰えてるとおばあちゃんが言うけど、何のことかちっともわからない。学校で石は時の流れによって浸食されすり減ると習った。でもおじいちゃんは石じゃない。それとも石なの? 時々そう思える、だって例えば寝ている間は1ミリも動かないから」。2015年ラサリーリョ賞絵本部門の栄冠に輝いたタッグが戻ってきた。今回は時の流れや老化、そして死を子どもの目を通して語る優しく感動的な物語。幼い子どもを対象に、愛する人の旅立ちを、現実を踏まえつつほっこりと、そして誠実に語りかける。