Pontas Literary & Film Agency
ポンタス‧リテラリー‧アンド‧フィルム‧エイジェンシー
エージェント
アナ‧ソレール‧ポントが1992年に設立したエージェントで、世界中の作家の海外著作権や、映画、テレビの版権を扱う。またテレビや映画など、映像作 の制作も手がける。
La casa del silenci(沈黙の家)は女性、クラシック音楽、バイオリンをめぐる小説。ベルリンでのあるコンサート中に物語は展開する。コンサートが今しも始まろうとしている。はりつめた空気。観客の中にいる老女の存在にオーケストラのメンバー何人かが落ち着かなくなる。彼女は何者か? 彼女との関係は何か? たくさんの物語がひとつになった小説。持ち主の手を離れ人手に渡った1台のバイオリン。亡命生活を余儀なくされたオーケストラ指揮者。家族を引き裂いた戦争。金持ちの男と女中の間の情熱的な恋愛関係。20世紀、スペインとドイツを舞台に展開する家族の物語で、音楽が常に物語を彩る。いろんな角度からの視点と様々な声で語られ、著者の文体は温かみがあり、読者に寄り添い、直接的で、繊細さに満ちている。
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文学
沈黙の家
La casa del silenci
ブランカ‧ブスケッツ
Blanca Busquets
Pontas Literary & Film Agency
ローラは将来有望な小児科医、39歳。恋人と別れたばかりだ。母親願望によって、最近自分の人生の意味に疑問を持ち始めている。診療で、ガンビア人で彼女より若く4人の子持ちのアミナタに会う。移民で、専業主婦。読み書きはできないが、観察眼のある誇りに溢れた女性で、自分が教えられてきた主義や伝統に疑問を持ち始めている。多分それは長女ビンタとのとげとげした言い争いが原因かもしれない。思春期で、反抗的で闘争心の強い少女ビンタはスペインで育ち、女性を永久に従順な立場に縛り付けている自分の家族の文化を拒否している。ビンタは優秀な生徒で、タブーを破り、大学に行くことを夢見、困ったことに白人の少年に恋してしまう。3人の女性、彼女たちの戦い、彼女たちがあきらめたものと手にしたもの。
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文学
バオバブの実
El fruto del Baobab
マイテ‧カランサ
Maite Carranza
Pontas Literary & Film Agency
若く美しいアウロラは、混乱のスペインと苦しかった過去を後に残し、メキシコに居を移して、裕福なビヒル=デキニョネス一族のベビー・シッターとして働くことにする。時は1941年。メキシコの雰囲気は、アウロラが逃れてきた陰鬱なスペインとは全く違っていた。ダンス、パーティ、大オーケストラ、そしてなんといっても映画産業が隆盛期で、メキシコの映画スターたちはハリウッドのスターたちと競っていた。アウロラは彼女の本当の将来は、戦争の恐怖に打ちひしがれたスペインではなく、メキシコにあると理解する。アウロラは、富と栄光の夢を追うスペイン人青年パブロ・アリアガに恋をする。彼は、映画パージのために1936年に消えてしまったある映画のフィルム3巻を見つけることにとりつかれている。アウロラは謎めいたドイツ人女性と親しくなる。多くの秘密を隠す売春宿のオーナーだ。運命は、若い主人公アウロラに、過去と未来の選択を迫ることになる。
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文学
時が私たちを見つけてくれ!す&aに
Que el tiempo nos encuentre
テレサ‧ビエホ
Teresa Viejo
Pontas Literary & Film Agency
1935年、マドリード。共和派の知識人の粋が集まる学生寮に、アメリカ人の若い娘が到着する。実在の人物と架空の人物がマドリードの街角で交錯する。ポプラの丘の夕べという学生寮の有名なパーティーにひきよせられて、芸術家、ミュージシャン、伊達男、詩人、夢想家、学生たちがあらゆる場所からやって来る。ところが、ひとりの学生の死体が近くの灌漑用水用の運河に浮かんでいるのが見つかり、学生寮の心地よくすみきった雰囲気は突然吹き飛ぶ。また、やってきたばかりのアメリカ人の女の子と高名で懐疑的な教授の間の激しい愛の物語が始まり、教授は難しい岐路に立たされる。犯罪の影と並行して進んでいく、情熱的な禁断のロマンス。主人公たちは、命が代償になりかねない第一級の国家機密やスキャンダルや陰謀に満ちた蜘蛛の巣に絡められていく。
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