Espasa Libros
エスパサ‧リブロス
出版社
アリシアは若い代用教員。とある学校で2か月間だけ教鞭をとるため、3歳の娘を連れてトレドに引っ越すことになる。生まれ故郷に夫を残し、まずまず幸せと言える安定した生活を後にして。トレドでは叔母ラウラの家に居候するが、叔母は家族以外には決して口外できないたいへんな秘密を隠している。ある日、アリシアは、クラスメートからいじめを受けている女の子マルタと出会う。その時からもう決して後戻りできなくなってしまう。トレド市警の警察官マルコスと知り合い、彼女の常識は全て覆される。そして彼と、情熱的でロマンティックであると同時に絶望的で不安に満ちた関係に引きずり込まれていく。
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文学
私がソファの下で見つけたもの
Lo que encontré bajo el sofá
エロイ‧モレノ
Eloy Moreno
Espasa Libros
この両親を、自分で選んだわけじゃない。好みも得意なこともそう。誰を好きになるかとか……敵さえも選んだわけじゃない。才能や弱点も。罪だってそうだ。生まれる国も、愛する人たちが私たちを呼ぶのに使う名前だって、更にその愛する人たちも自分が選んだわけじゃいない。人生が私たちを選ぶのだ。そして時には、人生にも選べないことがある。心の痛みから逃れるためにある世界をでっちあげるしかない男と、新たな世界を作り上げる代わりに自らの痛みを誰かに肩代わりさせようとするもうひとりの男。つまり、孤独な父親と、迷える息子の物語だ。
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文学
君に世界をあげよう
Te regalaré el mundo
マルタ‧フェルナンデス
Marta Fernández
Espasa Libros
目立たない外見のドミニク氏は実は園芸の名人で、しかも本物の魔法使いだ。いつの間にかパリの片隅を花壇に変えてしまった。彼の花屋レトワール・マンカントは、メルセデスとティルデのお気に入りの場所だ。スペインから移住し、フランスで40年以上働くふたりの女性はどちらも自分は孤独だと思っている。メルセデスは国境を超えたところで夫に置き去りにされ、ティルデは自分を愛してくれる相手と巡り合うことがなかったからだ。そんな平穏でメランコリックな毎日を送るふたりの前に、ビオレタというハリケーンが現れる。若い娘ビオレタは、ストーカーから逃れるためにマドリードからやって来たのだった。
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文学
行かないで(ネ‧メ‧キテ‧パ)
No me dejes (Ne me quitte pas)
マキシム‧ウエルタ
Màxim Huerta
Espasa Libros
知られていないが魅力的なひとりの女性、スペイン人歌手カロリナ・コディナの人生を綴った本。カロリナは、ロシアの天才作曲家セルゲイ・プロコフィエフの妻でありミューズだった。結婚当初、ふたりはアバンギャルドのパリで過ごし、厳選されたインテリや芸術家だけが集うサークルに属していた。しかしプロコフィエフがソビエト連邦への帰国を決めたことで全てが変わる。最高の栄誉で迎えられたふたりだったが、時がたつにつれスターリン体制に苦しめられるようになり、夫婦関係も悪化する。大戦後、カロリナは不当に訴えられるが誰も救うことができない。強制労働収容所送りになり、スターリンが死ぬまでそこで過ごすことになる。天国から地獄へと転落したカロリナの人生は、愛と悲劇と忍耐力に彩られている。
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文学
ロシアの情熱
Una pasión rusa
レジェス‧マルティネス
Reyes Martínez
Espasa Libros
ヨーロッパの中心にいる十代の若者や大学生は、実在の虚無を満たすために、きわめて現代的な思考と古い原理的な信念を併せ持っている。それは文化の土台をゆるがし、私たちを地獄の奥底へと落下させる。21世紀のネット社会を生きる理想主義の若者たちは、中世風の正義の味方を名乗る者のなかに白馬の王子がいることを期待している。だが、おとぎ話が語られる前に正義の味方は死んでいきかねない。メソポタミアの古い信仰の性の奴隷は、非人道的な屈辱を甘んじていた。30年にわたって中東を取材してきた著者は、聖書がこの世の楽園とした土地に住む人々にとって恐怖の悪夢と化した政治と戦略地政学のパズルを、金銀細工師のように組み立てていく。恐怖の千夜一夜物語最新バージョンだ。
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