Ediciones Xorki (Moldava S.L.)
ショルキ
出版社
小説、エッセイ、短編集、詩。
経済危機下のマドリード。夜は「バールの壁にぶつかって砕けた挫折した感情と夢と情熱の場」である。30代というもうひとつの危機を目前にした登場人物たちが、自分の道を探し求める。主人公の女性は行政訓練校に通う、60年代を懐かしむ作家で、つましい暮らしをしながら世界を変えようと目論んでいる。その友人には、唯一の解決法は光と闇との激しい戦いで全てを破壊することと考える元学生、美貌が却って仇になっている失業中の女優、 「持続可能性フリーク」のばりばりのIT技術者、好奇心旺盛で野心家の成金などがいる。そしてその周囲で、皮肉屋、うつ病患者、買収された人間、社会からの逃避者などがうごめき、15-M運動、捜索、どんでん返しが起こる。映画のように明確なイメージで、現代社会を活き活きと描きだす。
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文学
ENCまたはオニハダカの夢
ENC o El sueño del pez luciérnaga
イサラ‧バトレス
Izara Batres
Ediciones Xorki (Moldava S.L.)
El Cementerio de los Ingleses(英国人墓地)でトレスは、ヨーロッパ、特に英国のロマンチックな旅行者たちがスペインを訪れていた時代へと我々を運ぶ。本書は、18〜19世紀、そして20世紀初頭に、外国人旅行者たちがスペインに見出した目新しさや異国情緒を映し出し、スペイン初のプロテスタント墓地であるマラガの英国人墓地のことと、そこに眠る人々の人生を語る。彼らこそ、南スペインの外国人居住地の魅力的なモザイクを形作る唯一無二のピースである。通り過ぎていった人々、作家、徴兵忌避者、船員、遭難者、宣教師、無国籍者、スパイ、観光客、女優、商人などはみな、ヒブラルファロの丘の海に面した斜面にある、今は植物園である美しい墓地で、永遠の眠りについている人々。彼らはどのような人生を送ったのだろうか? その時代の社会はどんなだったのか?
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