Ediciones Akal
アカル
出版社
設立以来、アカルは人文科学と社会科学の全分野(美術から歴史、哲学、政治まで)にわたる書籍を出版してきた。さらにその目録には、文学や幅広い一般読者に向けた科学書のシリーズも含まれている。
パラシオスはここしばらくやってきた仕事、ヒットマンをやめようとしている40代の男。 運よくとても実入りのいい仕事の依頼を受け、引退の可能性ができたように見えたが、その仕事が終わるとかえってことが複雑になり、報酬も彼自身の社会復帰も重大な危機に陥り始めた。お金を受け取るために、パラシオスは彼にとっては全く見ず知らずの汚い世界を彷徨うはめになる。その世界とは、都市計画がらみの投機から生まれる巨大マネーの世界。まだ傷が癒えていない過去と次々に再会する中で、友情、愛、裏切り、復讐といった言葉の本当の意味を見つける。 マドリードのプロレタリア階級が住むスラムと、上流社会の贅沢な建物の間を縫う道は、生きるか死ぬかの状況に彼を追い込む。
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文学
貧乏くじ
Plato de mal gusto
アルバロ‧アギレラ
Álvaro Aguilera
Ediciones Akal
エリカはあらゆることを街中で学んだ。 彼女は20歳になったばかりだが、みんなは彼女がもっと年上に見えると言う。多分それは彼女の眼差しのせい。それが彼女を何歳も年上に見せるのだ。 エリカは弟のように見える兄サムエルと暮らしている。兄はいつも彼女にお金を借りている。いつももめごとに巻き込まれている。彼は彼女よりもっと強い思いで、家を出ること、そしてその汚くて暗い穴倉を後にすることを夢見ている。その穴倉には足りないものがあるが、それについてふたりは決して話すことはない。今回は、兄の酔っぱらったあげくのいつもの無分別ではなさそうだ。サムエルは待っていた機会が到来したと確信している。ある軽率な男が、大金が転がり込む商売を彼に持ち掛けたのだ。エリカは自分を危険にさらす計画をサムエルから説明されたが、彼女は拒否できなかった。 それは危険だ。難しい。あまりにもリスクが大きすぎる。でも、どんなことでもじっと座っているよりはましだ。
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文学
スLードを出して運転し%
Conduce rápido
ディエゴ‧アメイシェイラス
Diego Ameixeiras
Ediciones Akal
詩人ヴェルレーヌのいう、いわゆる『呪われた詩人たち』の人生は、その人生を解釈する者の気まぐれに左右されるのだろう。本書はフェデリコ・ガルシア=ロルカの人生と時代についての小説であり、また、そうではない。おそらく、暗殺されるに足る根拠をひとりの詩人に与えるために、国がどのような陰謀を企てるかについての物語といえるかもしれない。 1916年、ラ・ベガ・デ・グラナダ。アンダルシアの最も豊かな土地は、扇動的な社会・政治紛争の舞台だった。そこでは労働者たちが腹を空かせており、一方、大地主たちは第一次世界大戦の最前線向けの兵糧の密売で途方もない財を成していた。そんな時代を背景に、ロルカの最初の詩的高揚が培われる。ダリやブニュエルと共にマドリードの「学生館」の前衛主義に浸る前のことだ。戯曲の派手な失敗や、プリモ・デ・リベラ独裁政権の検閲、同性愛に対する迫害、国際的成功。自身の劇団ラ・バラッカの地方巡業では、ファランヘ党に絶えず脅されながらも、村々を巡ってロペ・デ・ベガやセルバンテスの作品を上演した。高い文学性を持ち、読者の胸を締め付ける感動作。
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文学
ルセロ、明星
Lucero
アニバル‧マルバル
Aníbal Malvar
Ediciones Akal
ペドロ・アルモドバルは自身の作品の大半をマドリードで撮影してきた。いや、マドリードの中にあるたくさんのマドリードで、と言ったほうがいいだろう。彼自身こう語っている。「この大都会で僕はいつも、それぞれの作品にぴったりな景色と、そぐわない人々を見出してきた」と。アルモドバルの映画とマドリードの関係は、ほぼ彼の自伝となっている。いずれの作品においても、彼は登場人物を巻き込んでいる。つまり、アルモドバル自身が過ごした通りや広場、地区、カフェ、建物、レストラン、バルなどが原型にあるのだ。本書では、物理的、概念的な側面から制作の一連の過程を見ていく。その過程からは、アルモドバル作品の特徴であるマドリードを知ることができるだけでなく、もはやその存在なしでは作品を理解できないほどこの街がいかにして作品の中心軸となったのかも明らかにすることができる。
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