EDHASA - Editora y Distribuidora Hispano Americana
イスパノ‧アメリカーナ出版販売会社(エダサ)
出版社
1946年創業、独立系出版社のエダサは、既刊本にはノーベル賞受賞者の作品も並ぶ。当社の歴史小説全集はイスパノアメリカの歴史小説界を牽引してきた。2008年以降、フランシスコ‧ナルラやエミリオ‧ララ、I‧ビギといったスペイン人作家の作品も出版している。
846年、ローマ帝国の首都であるローマの街は廃墟と化し、なかば打ち棄てられていた。それでもローマは永遠の都で、教皇が統治し、ペテロ、パウロなど十二使徒の亡骸が限りない財宝に囲まれて眠っていた。カトリック教会はすばらしい財宝を隠している。それゆえ海のかなたのイスラムの海賊たちがローマ略奪を企てる。一方、地中海じゅうで陰謀や戦争の噂がささやかれている。共通する唯一の目的は、繁栄し存続することだ。だれもがそんなふうに、よくも悪くも生きている。ローマ教皇からビザンチンの踊り子、バイキングの統領、あるいは誰もが手にいれたがっている秘密、すなわちギリシャの火の公式を、最も高い値をつけた買い手に売ろうとしている錬金術師まで。イスラム教徒によるローマ略奪という、中世キリスト教における最もドラマチックな事件を描いた小説。
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文学
火と塩の下で
Bajo el fuego y la sal
ホセ‧ソト‧チカ
José Soto Chica
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桜の花がもう咲いている。桜の一族の人々が総出で小さな娘トモエを探すが、彼女はサクラの主にかどわかされ、山の一族で新たな人生を歩んでいた。師匠であるキヘイの保護下に入ったトモエの将来は、星が輝く夜のように前途洋々。ハルキが影となり、彼女に運命づけられたあらゆる不幸を自分に引き寄せ、死してなお彼女に付いていく。シオダは彼女の夫となり、山の一族を継ぐ。トモエは封建時代の厳しい名誉の掟のもと、やがて日出ずる国一の侍になると思われた。だが、武家の間で対立が勃発すると、関ヶ原の戦いで平和だけでなくトモエの夢も終わりを迎えることになる。そしてその時、報われぬ愛、孤独、憎しみ、義務感、自分の顔に浮かぶある印によって、彼女は自分が生まれるはるか前に星々で描かれた奇妙な計画を果たすべく動き出すことになる。
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文学
蓮の娘
La hija del Loto
アマンダ‧ガルシア‧オロスコ
Amanda García Orozco
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568年、ローマ帝国から実質的に忘れ去られ、互いの間で争いを続ける多様で脆弱な民が住むイスパニアは、混沌と戦いが支配する危険な地であった。しかし侵略者である西ゴートのレオヴィギルドは、唯一の王とすべての民のためのただひとつの法律を持つ強く結束した王国を夢見ていた。ふたりの息子、ヘルメネギルドとレカレドのための平和な王国、イスパニアだ。初めは無慈悲で死を招く戦士ヴァルタリオだけが王のこの夢を信じた。王の周りは陰謀や背信や反乱が渦巻く。このような不穏な動きは、冷酷かつ頭脳明晰な彼の妻であるゴスヴィンタ女王からも見られた。彼女は彼女なりの計画を持っていたのだ。キリスト教の神とゴートの昔の神、所謂剣に宿る狂暴な神の間に位置することになったイスパニアは、混沌とした暗黒時代を過ごすことになる。
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文学
剣に宿る神
El Dios que habita la espada
ホセ‧ソト‧チカ
José Soto Chica
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スペインの初期の女性パイロットたちの生きざまに着想を得て、マル・カンテロがすぐれた文体と人の気持ちに寄り添う繊細さで女性たちの勇気を描いた感動的な作品。今よりも女性の社会進出が困難だった20世紀を舞台とする、冒険、愛、未来への希望に包まれた物語だ。3人の女性、3つの物語、3つのとき、そして彼女たちに共通するたったひとつの夢、空を飛ぶこと。RAFのパイロットになるためにロンドンに向かうライア(1939年)、マドリードの軍事基地で飛行機に囲まれて育ち、空を飛んで世界を発見したいと願うアビガイル(1965年)、ある美術品収集家のプライベートジェットの操縦士になるためバルセロナに戻るシャルロッテ(2018年)。それぞれの時代に夢を実現しようと奮闘する女性たちの物語は、最後にひとつに収束していく。
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文学
空を飛ぶのに美しい夜
Una noche preciosa para volar
マル‧カンテロ
Mar Cantero
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若きエイレーネーは、アテネからコンスタンティノープルにやってきたとき、未来に何が待ち受けているかわからなかったが、やがて道は思わぬ方向に向かう。皇帝の妻であり母だった彼女は、衰退しながらもいまだ過去の栄光をとどめる東ローマ帝国の、紛れもない唯一の女帝となる。女性でありながら、少数の忠実な家臣とともにひとり厳格に、コンスタンティノープルから民と土地の運命を統べていく。そのためには、権力を狙って何度も繰り返される陰謀や裏切りに立ち向かい、敵だけでなく、時には迷わず我が子の血で手を汚さねばならなかった……。思索的な文体で、静かながらパワフルに読者をひきこむ。東ローマ帝国の最も有力な皇帝のひとりの一人称で語られる、ユルスナール『ハドリアヌス帝の回想』を思わせる物語。
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文学
アテネのエイレーネー
Irene de Atenas
アルバロ‧ロサノ
Álvaro Lozano
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It is the year 26 BC. The Romans are attempting to subdue the indomitable Cantabrians and Asturians in the inaccessible regions of the north of the Iberian Peninsula. While the fortified city of Bergida is engulfed in flames, Sekeios, an Autrigonian mercenary in the service of Rome, flees the camp after a serious incident with the governor of the province of Tarraconensis. Wandering through hostile territory, he is captured by Konkan warriors who take him to the city of Aracillum, a stronghold of the Cantabrian resistance. The governor has sworn to bring him down. Sekeios is left alone with no way back. So he must kneel before the feared leader Corocotta. To survive, he must fight first against the hatred of the mountain dwellers and then against the relentless offensive of the Roman legions to conquer the Iberian Peninsula. And between battles and wolf hunts, he discovers love with Turennia... A constant struggle and an uncertain fate.
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