日本市場向けに専門家が選んだスペインの新刊書籍をお届けします。
今回は以下の専門家の方々に選んでいただきました:
野谷文昭(選考委員長:名古屋外国語大学教授・東京大学名誉教授) (以下あいうえお順/敬称略) 酒井七海(元書店員)/ 塩田知子(フリーランス編集者)/ 吉田彩子(清泉女子大学名誉教授・スペイン王立コルドバ・アカデミー会員)/ 米田雅朗(新宿区立大久保図書館館長)
各書籍のレポートを担当したのは以下の方々です(あいうえお順/敬称略)
青砥直子 / 今木照美 / 宇野和美 / 小原京子 / 笠原 未来歩 / 佐藤晶子 / 嶋田真美 / 高際裕哉 / 轟 志津香 / 長神末央子 / 平野麻紗 / 宮崎真紀 / 村田名津子 / 横田佐知子/ 吉田 恵 / Amadeu Branera
1960年、北極海。ヤンマイエン島の向かいに停泊する古い探査船「エリダヌス号」では全てが変わってしまった。ほんの数日間で、乗組員の船室は留置所に、食料貯蔵庫は取調室に変身。バッヨネと謎めいたドット氏は、そこで執拗なまでの取り調べを進めている。今は船医のクリスティアン医師を尋問する番だ。彼は病気で苦しんでいる。記憶が抜け落ちているかと思えば突然正気を取り戻し、霞がかかっていた部分をはっきりと思い出す。
ノベイ家の家族(お母さん、お父さん、息子、娘、おじさん、いとこ……等々)はみんな、目があまりよくない、というよりひどい近眼だ。だから1匹の猫が家にやって来たとき、たいへんなことに。わざとではないが、猫の上にすわるわ、えさをやりすぎてしまうわ、順々にみんながへまをする。さんざんだが、見ていると笑いが止まらない。そして最後はみんなハッピーエンドになる……特にまくらという名の猫にとっては。 この本のとりこになるのはなぜ?1:イラストに大笑いしてしまうから。