何世紀にもわたって地球人の目からその存在を覆い隠していたベールが破れたとき、テロニリカの土台は揺らいだ。有史以来、彼らは知らず知らずのうちに霊気を通してその世界を育てていたのだ。可能と不可能の間の線はあいまいになり、牧神、緑の女、ミツバチの妖精、掘削人、アンサとその絞首台と毛むくじゃらの足、エンセルとその闇の随員らは、それまで想像もしなかったことだが、同盟を固く結ばざるをえなくなった。なぜなら今、かつてないほど生存の危機にさらされているからだ。忘却の娘はその力を取り戻そうとしており、一方闇に隠れた悪人どもは《本当に大切なもの》の現実とは無縁の、大きな賭けをしていた。きみも自分の霊気の力を知り、眠りを通してそれがテロニリカに届いていくさまを見届けてほしい。なぜならきっといつか、きみときみの家族や仲間の命がそれに左右される日が来るからだ。