この小説は、調査報道記者として有名な著者が、スパイ・政治・経済の世界につながりを持つ人物におこなったインタビューから生まれた。主人公はスペインのシークレットサービスCNIの秘密情報部員アナ・マルドナド。彼女はある悪魔教団に潜入する指令を受ける。その教団にはスペインの要人たちが名を連ね、CNIが持つデータによれば、CIA(米国中央情報局)の隠密作戦のための隠れ蓑である。話が進むにつれて、マルドナドは、この世で最も大きな権力を持った男たちが悪魔的な哲学を信奉していること、彼らが1776年に設立された秘密結社イルミナティの継承者だということ、彼らの目的は、超国家的な要人たちが陰から操る世界政府をつくりあげるために地球を混乱させることだというのが次第にわかっていく。