ララはまだ15歳にもならないけど、なんでもわかっている。生と死の間で戦っているからだ。病気を発症し、集中治療室に入れられ、その夜が峠になるかもしれなかった。だが治療室には、はじめて見る女医のカルメンがいて、心躍る物語、命の物語を語りはじめた。本書は、生の概念を説明する、心を打つクロスオーバー小説。1990年代、わたしたちは『ソフィーの世界』で哲学を理解した。今、21世紀のただなか、3人の偉大な科学者の手ほどきで「我々は何者か」「ここで何をしているのか」を理解することになる。