Miguel Pedrero
ミゲル‧ペドレロ
ミゲル‧ペドレロは雑誌「零年」の副編集長。また、ラジオ番組「方位盤」、「不可視の学校」(いずれもオンダ‧セロ局)のスタッフのひとりであり、「零年の調書」(オーディブル)の記者、脚本家でもある。スペイン国営ラジオ、ポディウム‧ポッドキャスト、ラジオ‧ガレガなどの放送局に勤めた経験があるほか、テレビ番組「ミレニアム」(ガリシアテレビ)の共同演出家、「真実のはるか向こう」(13TV)の司会者も務めた。ただ、最も優先しているのは記者としての仕事で、スパイ活動、政治的陰謀、シークレットサービス、不可解な現象の一種として隠蔽されたままになっている事実や証言を明るみに出している。
この小説は、調査報道記者として有名な著者が、スパイ・政治・経済の世界につながりを持つ人物におこなったインタビューから生まれた。主人公はスペインのシークレットサービスCNIの秘密情報部員アナ・マルドナド。彼女はある悪魔教団に潜入する指令を受ける。その教団にはスペインの要人たちが名を連ね、CNIが持つデータによれば、CIA(米国中央情報局)の隠密作戦のための隠れ蓑である。話が進むにつれて、マルドナドは、この世で最も大きな権力を持った男たちが悪魔的な哲学を信奉していること、彼らが1776年に設立された秘密結社イルミナティの継承者だということ、彼らの目的は、超国家的な要人たちが陰から操る世界政府をつくりあげるために地球を混乱させることだというのが次第にわかっていく。
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文学
反キリスト計画
Proyecto Anticristo
ミゲル‧ペドレロ
Miguel Pedrero
Ediciones Cydonia
我々の思考は今も他からの干渉を受けずに残っている最後の領域だ。しかし、その我々の脳を占領して思考を操ろうとする数々の用意周到な攻撃が存在する。しかも、その攻撃には最新の技術と一流の専門家がバックについている。世論を操ろうとする者たちは、自分たちの思い通りに物事を動かすため、人々に特定の感情を一定の割合で的確にもたらす方法を既に把握している。本書が目指すのはその真逆だ。不動の真実と思われるものも実はそうではないことを示すのである。統制、国際機関による操作、学術機関、マスコミを通して、世界の真の支配者(資本主義体制を操る者)は、我々が真の現実を発見しないよう夢物語を作り出したのだ。
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