あるスペイン人営業マンが、東欧各国にある自社の拠点に出張の旅に出る。そこは彼が激動の80年代を過ごした地だ。冷戦時代の世界秩序が崩れ去り、資本主義へ移行する中、彼はプラハ、ブカレスト、ソフィアを再び訪れ、彼の人生に大きく係わった人々との再会を果たすが、歴史的出来事や時の流れが彼らの生き方や価値観、活動に及ぼした変化を見て愕然とする。最後に訪れたプラハで、協力者のカミラと再会するが、彼女が忽然と姿を消したことをきっかけに驚くべき旅が始まる。カミラを探し回るうちに次々と昔の知人と出会い、当時共に過ごした人々がいったい何者だったのか、彼らは何を隠していたのかを知ることになる。