うら若き娘ファニャと呪術医の祖母のシモネは浜辺で傷ついて意識を失ったシャルドゥクという名のヒューマノイドを見つける。シモネにはこのヒューマノイドが水の霊だとわかり、孫とふたりで命を助けるために尽力する。目を覚ましたシャルドゥクは自分が住むテルリアがどのような世界か、そして「交差地帯」という不思議な場所を通りぬけ、どのようにしてこの世界に辿り着いたかを話す。やがてファニャとシャルドゥクは恋に落ちるが、別れの日がやって来た。シャルドゥクはファニャに海中の「交差地帯」をふたりで通過するための策を持って帰ることを誓う。こうして冒険や愛、アフリカンマジック、そしてSFの壮大な物語が始まる。