パレンケ村では、ほとんどだれも字を読めない。店の主人のべランディアさんは、字が読める数少ない人のひとりだ。ヒナは手紙をうけとりはじめたとき、ラブレターだと思っていたが、弟はその謎めいた手紙を読んでみたくて字をおぼえようと決心する。コロンビアでよく知られた作家イレーネ・バスコによる、コロンビアの小さな村から届いた、心あたたまる識字のお話。