この小説のあらすじを説明するのはやめておこう。多くの場所で目にするだろうから。ただ、これがキャシー、スティーブン、コーリー、ケリー、マシュー、ダン、ダニエル、レイチェル、イザイア、ジョン、ローレン、カイル、ウィリアムの思い出に捧げた本だということは言っておこう。そう、コロンバイン高校の恐怖の犠牲者たちだ。意味が分からなければ、調べてほしい。このテーマに興味があって、怖くなければ、読んでほしい。現実とはこういうもの、きみの学校でこんな事件が起きないのはただの偶然、あるいは幸運だと思うかもしれないし、こんなことはよその国の、よその街の、よその世界のできごとでしかないと思うかもしれない。他者の過ちを責めるかもしれないし、世の中には砲弾の餌食となって、何にもなれずに終わる人たちがいると思うかもしれない。あるいは、こんなことがもう二度と起きないように行動するかもしれない。せめて、これほど頻繁には。いずれにせよ、決めるのはきみだ。