César Mallorquí
セサル‧マジョルキ
Cesar Mallorquí (Barcelona, 1953) has lived and resided in Madrid for a long time. Given the profession of his father—José Mallorquí, the creator of El Coyote (The Coyote)—Cesar's vocation for literature was inevitable. He has enjoyed writing since he was a child and soon published his first story in a magazine. He studied journalism and worked on a variety of publications. For many years he worked in the creative side of advertising for various multinational agencies. Now he is a full-time writer, and has won numerous prizes, including the National Youth Literature Prize in 2013.
1920年。すべてはイギリス人の船乗りジェレミー・パーキンスがノルウェーの町Havoysund で殺され、死ぬ前にパーキンスがエリザベス・ファラデイ夫人に送っていたなぞの包みから始まる。あるいは物語はもっと前、不思議な聖遺物が発見され、シグマ地理協会会長ユリシーズ・ザルコ博士が船でサン・ミシェルへと向かい、思いもかけない冒険にまきこまれたときから、始まっていたのかもしれない。ザルコもその助手も、船長のベルヌや援助をかってでた乗組員の二人の英国人女性も、どんな危険もおそれず世界をめぐってきた人間だが、北極圏の先にあるボーウェン島でかようにおそろしい謎が待っていようとは、だれもまったく予想していなかった。
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文学
ボーウェンの島
La isla de Bowen
セサル‧マジョルキ
César Mallorquí
Grupo EDEBÉ
姿をかくし、見ることはできないが、そいつはいつもそこにいて、じっと君を監視し、きみのすべての言動をスパイしている。吸血鬼ではないが、君から栄養をとり、君に依存し、身をひそめて君を利用する。そしてその間にも、休むことなくどんどん成長する。寄生虫のように。寄生虫作戦とは、他の種の体内に潜んで、殺しはせずに栄養をすいとること。動物にも植物にも多種の寄生生物が存在するが、こいつは君が一度も耳にしたことがないやつだ。最も恐ろしい悪夢の中ですら想像できないような寄生虫。そいつは、知能が発達し、無慈悲で、信じられないほど広範な力を持っている。
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文学
寄生虫作戦
La estrategia del parásito
セサル‧マジョルキ
César Mallorquí
Fundación Santa María - Ediciones SM
この小説のあらすじを説明するのはやめておこう。多くの場所で目にするだろうから。ただ、これがキャシー、スティーブン、コーリー、ケリー、マシュー、ダン、ダニエル、レイチェル、イザイア、ジョン、ローレン、カイル、ウィリアムの思い出に捧げた本だということは言っておこう。そう、コロンバイン高校の恐怖の犠牲者たちだ。意味が分からなければ、調べてほしい。このテーマに興味があって、怖くなければ、読んでほしい。現実とはこういうもの、きみの学校でこんな事件が起きないのはただの偶然、あるいは幸運だと思うかもしれないし、こんなことはよその国の、よその街の、よその世界のできごとでしかないと思うかもしれない。他者の過ちを責めるかもしれないし、世の中には砲弾の餌食となって、何にもなれずに終わる人たちがいると思うかもしれない。あるいは、こんなことがもう二度と起きないように行動するかもしれない。せめて、これほど頻繁には。いずれにせよ、決めるのはきみだ。
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