ページの上にいるライオンは、そこでの楽しい生活に大満足。一方、下のページの動物たちは、あまり楽しくはなさそう。ライオンの気まぐれの相手をしなければならず、歩くときにはその重みにたえなければならない始末。もし、本を逆さまにして、上のページを下のページにしたらどうなる? すべての登場人物に変化が起きることになるだろう。ユーモアのセンスが光る、とても独創的な本で、小さな子どもは笑い、大人はほんのちょっぴり皮肉を感じる。上と下、ページをひっくり返して、空間を遊ぶことへ誘う1冊。物事を変えることは可能であり、ひっくり返すことさえできることを教えてくれる、シンプルな物語。相手を理解するために、相手の立場に立つことを促す。