本書は筆者の持つふたつの源泉から生み出された。いずれも同様に重要なもので、ひとつは読書、熟考、同僚との議論。もうひとつは、半世紀近くにわたる多くの調査や評価から培われた経験だ。ネゴシエーションは、調査および評価の中で生じるものである。ここでこのふたつの課程を区別したのは、全ての評価が調査の結果として出てくるものあったとしても、全ての調査が評価に辿り着くというわけではないからだ。探求の形態にはそれぞれ特殊性があり、求められるものは異なる。では、ネゴシエーションとは何なのか?本書は、その必要性および重要性、段階(初期、経過、報告)、原則、俗説、誤謬について解説している。また、ネゴシエーションのいくつかのケースを簡潔に紹介し、最終章では、評価プロセスにおけるトレーニングとして使用できる12の演習を紹介している。