パゲイラス氏は背中をかくことができない。なぜなら手の代わりに傘しかないから! でも運がよかった。だって、1-1に住んでるソルミナ夫人にはたっくさんの手があるから。でも、つめはどうやって切るんだろう? それは2-1に住むロセッティ姉妹に頼めばいいんだ。ふたりには足はないけど、ハサミは持ってる。キサップ(「さあ、どうだろう」)通りの建物には一風変わった登場人物たちが爆笑のエピソードとともに突然に現れる。みんないろいろな問題をかかえてはいるが、いつも手を差し伸べてくれる隣人がいる。それぞれの問題がユニークな解決をむかえる頃には、暖かい気持ちや何ともいえない連帯感が生まれ、わたしたちは誰もが困った人を助けることができるカギを持っていることに気づかされる。