思春期を経て大人になる過程の男の子たちによりそっていこうと生まれた本。ここでいう男の子像、男性像はリアルで自然のままの、ステレオタイプに陥らないもので、涙で悲しみを表現するのも大歓迎。男の子は、これまで言われてきたのとは違う意味で強いのだ。筋肉を鍛え、たくさん賞を取ればもっと強くなれると思い込ませる社会の価値観や競争心などかなぐり捨てよう。文章と絵がたがいに響きあいながら、幸せになるための真の力とはなにかを解き明かす。それは本当の自分であること、自分の心に従って自尊心を持つこと。そして子どもたち自身がその一部であるまわりの自然を尊重すること。未来のために不可欠なものとして、子どもたちと自然とのつながりを強調する。これは大人の男性のための本でもある。もう隠しつづける必要のない、古傷を癒すのを手伝ってくれるからだ。