脳は無数の複雑なタスクをこなし、信じがたいほどの働きをするすばらしい器官だ。だが、われわれを幸福にするようには設計されていない。進化というものは、われわれを生存させるためのものであり、幸福に導くようには仕組まれてないのだ。幸い、人間の脳は主な特徴のひとつとして可塑性を有しており、今日、われわれは生物として何百万年もの進化を経た結果、脳の構造を新たな現実に適応させ、神経学的なメカニズムを利用して自分なりの幸福を構築するのに必要な知識を獲得した。著者は最新の神経科学に基づき、習慣、信条、自己認識に関するワークに取り組むことで、脳の基本的なプログラミングを再編成するよう提案する。本書はすなわち、ストレス、悲観的思考、型通りの行動を、冒険、自分への評価、純粋な感動に変えたいと願う人にとっての指南書である。