つらい闘病生活と姉の交通事故死を経て、ロドリゴは海辺の古い別荘に越してきた。ベテランジャーナリストである彼はその別荘で、若いころの思い出と思想への旅を始める。姉のシルビアの死に別の原因があるのではと直感したのもその別荘でのことだった。そこで警察も顔負けの調査を開始したロドリゴは、不法移民、麻薬取引、犯罪の生々しい現場に身を置くこととなる。ペドロ・ミゲル・ラメットが人の心の痛みの克服について描いた驚くべき小説。