サラはパパに腹を立てている。末っ子だからというだけで、イレーネがいつでも好き勝手にするのは不公平だ。だけど今度こそ、パパたちもわかるだろう。かくれんぼであまりにじっとしていたので、大きな石に変わってしまったのだ。サラは満足だった。これならイレーネも、見つけられっこない。シンプルななかに多くの意味が込められたこの物語は、ネガティブな感情を経験してもそこから簡単に抜け出す子どもの力について私たちに語りかける。それほど深刻なことなんて何もないと、大人と子どもに教えてくれる本だ。