「飛ぶのが怖いですか? 怖いでしょう」飛行、電子音声現象、古いケルト神話……この見事な小説にはすべてが盛り込まれている。民間航空会社のあるパイロットが通りすぎたあとには死と流血が起こる。あるアマチュア超心理学者が人気のないチャペルで記録した、不気味な電子音声現象が、暴いてはいけない謎を解明する最初の手がかりとなる。破壊的な邪悪な力がとき放たれ、30年以上の時を隔てたふたつのストーリーがぶつかり合う。