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Quaderns Crema

Quaderns Crema

クアデルンス‧クレマ

出版社

CIF

A58525502

所在地

C/ Muntaner, nº 462, principal 2A. 08006. Barcelona (España)

当社の歴史は1979年、ジャウマ‧バイコルバがカタルーニャ文学のインプリント、クアデルンス‧クレマを設立したときに始まった。2014年からは、横断的考察の場を作りつ ける意思はそのままに、サンドラ‧オリョがアカンティラードとクアデルンス‧クレマの双方の指揮を執っている。

熟年期における挫折、それが、20作の短編をおさめたセルジ・パミエスのこの新しい作品集の中心テーマ。個人及び集団をみまう不運、不運を乗り越えて生き延びる能力、不運によってひきおこされるあらゆる感情が、オブセッシブなスタイルで描かれる。このスタイルこそ、何千もの読者をひきつけてやまない、最近のパミエスの著作の特徴である。パミエス初の自伝的題材に基づく作品であり、ばかばかしくかつヒロイックな決意で必死にペダルを踏むが、いっこうに前に進まない登場人物たちを通して、生きることの困難さを浮き彫りにする。

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Sergi Pàmies著『La bicicleta estática』の表紙
文学

フィットネスバイク

La bicicleta estática

セルジ‧パミエス

Sergi Pàmies
Quaderns Crema

古くからの友人たちの一行が、山小屋に集まって週末を過ごす。彼らには、過去の暗いひとつのエピソード以外には共通するものは何もない。集まりはいつもの筋書き通りに進行するが、宴たけなわの中、外部からのある出来事で、すっかり計画が変わる。 強まるプレッシャーの中、ひとりひとりがそれぞれの思うところでその出来事を解釈する。ひたひたと迫りくる恐怖の陰のもと、各人が長い間胸につかえてきたものをはきだし、告白したり言い争ったりするうちに、かつて彼らを結びつけていた関係のあさましく錯綜した図式が新たに組みかえられていく。

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David Monteagudo著『Fin』の表紙
文学

おしまい

Fin

ダビ‧モンテアグド

David Monteagudo
Quaderns Crema

本書は、多くの片隅が認められる建造物だ。我々を金縛りにする恐れと不安の片隅に、我々を破壊しかねないやむにやまれぬ衝動の片隅。だがそれだけではなく、ゲームの喜びの片隅、持っているとは思わなかった、自分を大きくする内側の力を見つける片隅もある。ダビッド・モンテアグードが、書かずにいられなかった題材に立ち返った、非常にボルテージの高い短編集。読者は心をつかまれ、自分の姿をそこに認めるだろう。

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David Monteagudo著『El edificio』の表紙
文学

ビルディン.

El edificio

ダビ‧モンテアグド

David Monteagudo
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本書Cançons d'amor i de pluja(愛と雨の歌)に収められている25の物語は、熟年の傷つきやすさとくだらない習慣に関しての想いと考察がアンサンブルのように構成されている。セルジ・パミエスは簡潔で力強い文体で、典型的ロマンチシズムの紋切型と、感情的心気症の束縛を解釈しなおす。浄化され抑制された散文と文体が、辛辣さとバイタリティとメランコリーの間でのバランスを模索する。パミエスはこれらの手段を使って、愛のよどみ、受け継いだ記憶への従属、いなくなった人たちにまつわる痛み、作り話と自伝の境があいまいなまま書く喜びに浸る。

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Sergi Pàmies著『Cançons d'amor i de pluja』の表紙
文学

愛と雨の歌

Cançons d'amor i de pluja

セルジ‧パミエス

Sergi Pàmies
Quaderns Crema

ノスタルジーは、戦いを挑むべき蜃気楼だと著者は書く。ノスタルジーは過去を理想化し、実際はなかったものの形をとらせようと絶えず私たちに迫ってくるからだ。だから。本書は、作者マソリベルによって再構築された不穏な記憶の書だ。盲人の語りはストーリーの形をとらず、地滑りのようになだれ落ちてくる活き活きとしたイメージ群だ。思い出や幻想、胸を引き裂く場面。時間のない無為の中にいる男は、死の世界から語るように、その明晰な頭に去来するイメージをくりだしていく。作者は本書において、知人と敵、求めた愛と求めざる愛をたしなめ、時の経過や、迫りくる旅の終点を受け入れることを伝えている。

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Juan Antonio Masoliver Ródenas著『El ciego en la ventana』の表紙
文学

窓辺の盲人

El ciego en la ventana

フアンアントニオ‧マソリベルロデナス

Juan Antonio Masoliver Ródenas
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繫栄を極めた、西洋のとある国際的都市で不思議な現象が起こる。初めは不愉快な偶然の出来事としか思われなかったが、間もなくそれが悪意のある脅威に変わり、市民の心の内にある確信が覆される。社会全体に影響が及ぶこの現象を皮切りに、著者は密告、恐怖、疑念、はたまた略奪や魔力、迷信などにより社会が腐敗していく過程を描きだす。混乱の中、神話的絵画をゆったりと修復するような時間の流れの中で、ひとつの愛が静かに生まれる。芸術家はオルフェウスとエウリュディケのために別の運命を夢見るよう、大胆にも観客にさそいかける。

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Rafael Argullol著『La razón del mal』の表紙
文学

悪の理

La razón del mal

ラファエル‧アルグリョル

Rafael Argullol
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