Kalandraka Editora
カランドラカ
出版社
創作絵本、昔話の再話、児童・YA文学の名作の復刊、就学前児童向けやイージーリーディングの本、詩集、アートの本などを中心に刊行する出版社。バラエティに富む既刊本の多くが現在も入手可能である。多文化主義、平等教育、寛容、環境重視への取り組みと、想像力と好奇心を高めるような読書推進への注力から、読者の心を惹きつけ、感動させ、楽しませ、時代を超えて愛される本を作りつづける原動力が生まれている。
深い愛情に満ちた父娘を描くこの美しい物語は、たとえ目が見えなくても見えるものがあることを教えてくれる。暗闇に生きようとも視野が欠けていようとも充実した人生を送ることは可能だ。例えばこの本に登場する父娘は歩いて通う学校までの道のりを冒険の旅と捉えて楽しむ。町は勇猛な動物と魅惑的な音でいっぱいのジャングルに変貌するのだ。もっと住みやすく美しい世界を得るために互いを必要とする少女と父親、そのふたりの間にある優しさと互いを称え合う気持ちが伝わる作品。対話と内省的な語りを織り交ぜて物語が進行し、都会の風景のなかにマリア・ヒロンは愛嬌一杯で優しい野生の動物たちを住まわせる。主人公の想像の世界で一緒に通学する、愛すべき仲間たちだ。
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児童書・YA
私のガイド、私のキャプテン
Mi Lazarilla, Mi Capitán
ゴンサロ‧モウレ
Gonzalo Moure
Kalandraka Editora
オサはひとりぼっち。寒さと冬がやってきたので、寝るのにいい場所をさがします。ある朝、かくれがに光がさしこみ、おなかがもぞもぞと動きます。おなかがすいたからではありません。オサには新しい春が訪れるでしょう。そして、もうひとりぼっちではありません……。生命と自然のサイクルに基づいた、母性を自然でおだやかな出来事として描く心あたたまる物語。それは、母と子の間の特別なつながりを示すかけがえのない瞬間です。繊細で、比喩的で、非常に詩的でいて物語の力強さをあらわすイラストは、あらゆる年代の読者を魅了するでしょう。
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絵本
オサ
Osa
ホセ・ラモン・アロンソ
José Ramón Alonso
Kalandraka Editora
友情の力と想像力が、非日常への扉を開くことを見せてくれる旅の物語。ファンタジーと驚きに心を開く者にとっては、「すべてが可能」。すばらしい場所に停車するこの路面電車で、風変わりな乗客たちとともに信じられないような旅をすれば、どんより曇った気持ちが晴れていく。あふれんばかりの創造性を持つラウラは、生まれた国を恋しがるオマールをめったとない体験へと誘い、それによってふたりの友情が深まる。文章と絵がともに高め合って、現実との境界をわからなくさせるような、遊び心ある絵本が生まれた。
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絵本
NEW
花の路面電車
El tranvía número flor
グイア・リザーリ
Guia Risari
Kalandraka Editora
ヨーロッパ最大のスラム街カニャダ・レアル。社会からはじき出されたこの地区の中心を舞台に、子どもの素朴で優しく創造的な視線を通して、何千人もの人々の厳しい現実を文学に変えたのが本書だ。社会から排除された人々に焦点を当て、そこで暮らす子供たちの声を伝えて、何年も前から停滞している建物の一部撤去か集団移住かという問題を可視化した、大胆で危険な必読の書。この危険極まりない状況下で子供たちが過ごす日々をサーカスの曲芸に例え、その遊びの要素を、最も弱い立場の人々の生存と法の埒外の活動という大人たちの暮らしにまで広げるという比喩表現が際立っている。
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絵本
エル‧ガジネロ
El Gallinero
マリア‧ホセ‧フロリアーノ
María José Floriano
Kalandraka Editora
ずっと前から真っ暗な闇がジャングルを覆っている。そこに住むものたちは月や星を、とくに太陽を待ち焦がれた。しかし動物たちは、その温かい命の源を見つけるどころか荒廃を発見し、どう呼べばよいかわからないほどの大きな火災を前にパニックに陥る。気候変動や人間の行いが起こした大規模火災による、地球の緑地帯の破壊だ。著者ファビオラ・アンチョレナはアマゾン熱帯雨林の終焉を描いたが、これは世界中のどの森に起きてもおかしくない。陸に生きるもの、水中で暮らすもの、そして空を飛ぶもの、すべての動物たちが「夜明けを待つ」という共通の行動原理のもと団結する。厳しい物語と対照的に、文章は詩的で、イラストが強く語りかけてくる。見開きページに描かれたイラストは映画的効果をもたらしている。
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絵本
夜明けを待って
Esperando el amanecer
ファビオラ‧アンチョレナ
Fabiola Anchorena
Kalandraka Editora
アフリカに伝わる寓話。主人公である、世界で最も長生きで賢く、辛抱強い生き物が、いかにしてあらゆる動物を救ったかを描く。敏捷で抜け目ないウサギも、大きく威圧的なゾウも、サイも、チンパンジーも……、だれも伝えられなかった生き延びる方法を、ボアは知っていた。西洋の文化で危険や残酷さ、死を連想させる生き物だ。アフリカの伝承をもとにしたこの物語は、偏見を打ち崩すだけではなく、生物種間の均衡と調和を壊しながら、地球に住むほかの生き物たちに対して我々人類がはるか昔から握ってきた覇権に焦点を当てている。対話体をベースにした軽快なリズムの文体、プロットの巧みさ、行動の反復が、元になった口承伝説を想起させる物語。
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