世界的に著名な作家たちが登場する7つの短編集。共通のテーマとして戦争がもたらす破壊と死、そしてそれらに打ち克つ、逆境を前にした希望の視線、不幸を乗り越える強さ、団結の絆を描く。それぞれの短編に登場するのは、まず避難民の少女が感動的に語るリッチマル・クロンプトン、エレナ・フォルトゥン、詩人のミゲル・フェルナンデス、フェデリコ・ガルシア=ロルカ、ラファエル・アルベルティ、ガブリエル・セラヤ、文芸クラブとフェミニズムに関連してグロリア・フエルテス。そしてゴンサロ・モウレが一人称でフランコ独裁時代の経験を詳細に語り、飛行家アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの晩年も描かれる。インタビューから証言、年代記風の作品まで、語り口の多彩さと文学的価値が特徴の短編集だ。