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Editorial Seix Barral

Editorial Seix Barral

エディトリアル‧セイス‧バラル

出版社

CIF

A08054454

所在地

Av. Diagonal 662-664, 08034. Barcelona (España)

Established in 1911, Seix Barral is inspired by a philosophy of aiding writers in furthering their literary career, giving them the opportunity to add their name and works to the list of others that make up Seix Barralʼs excellent heritage.

家から逃げてきたひとりの子供が、隠れ家の奥に潜んでいる。彼を探す男たちの叫び声が聞こえる。男たちが通り過ぎてしまうと、彼の前には干からびた大地が果てしなく広がっている。逃げてきた場所に戻りたくなければ、そこを超えて行くしかない。ある夜、ひとりのヤギ飼いと出会い、その時から、ふたりにとって全てが一変してしまう。Intemperie(悪天候)は、干ばつにみまわれ暴力に支配される国を通り抜けて逃げる、ひとりの少年の逃避行を語る。閉ざされた世界、名前もなく日付もない。その世界では、水が排水溝から流れ出て行ったみたいに、モラルも一緒に流失してしまっていた。そんな環境の中、まだ挫折せず一縷の望みを失わない少年は、苦しくてもまっとうな道を1からスタートするチャンスを得ることになる。あるいは対照的に、嫌というほど身に染みている暴力に走るのか。

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Jesús Carrasco Jaramillo著『Intemperie』の表紙
文学

悪天候

Intemperie

ヘスース‧カラスコ‧ハラミージョ

Jesús Carrasco Jaramillo
Editorial Seix Barral

1937年5月、ゲルニカの爆撃後、何千というバスク人の子どもたちが戦争の残虐さを逃れ、亡命地に向かってサントゥルセの港から出発した。その中のひとり、8歳の少女カルメンは、ベルギーに住む、ロルカの翻訳家でもある作家の家に身を寄せることになった。カルメンは祖国から引き離され、その作家の家族のもとで育つ。第二次世界大戦が終結した日、養父が亡くなり、フランコ体制下のスペインに戻ったカルメンは、生まれた家で新たな生活を始める。キルメン・ウリベが豊かな感性と優しさ、語りの才で綴る、親と子の、そして親と夫婦の物語であり、友情の、そして何よりも亡命の物語。

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Kirmen Uribe著『Lo que mueve el mundo』の表紙
文学

世界を動かすもの

Lo que mueve el mundo

キルメン‧ウリベ

Kirmen Uribe
Editorial Seix Barral

3つの物語が交錯する作品。ひとつめは、数回ノーベル平和賞候補になった活動家で平和主義者、婦人参政権運動家のシュヴィンメル・ロージカに、フェミニストのエディス・ウィナーが捧げた未完の本の運命と、20世紀前半における、この非凡なふたりの女性の関係。ふたつめは、トランプ政権の終盤の荒れ模様の政治社会状況を背景にした、現代のニューヨークに移住したバスク人一家の暮らしぶり。3つめは、1970年代、80年代に、革命的な女性たちの傍らで語り手が育った小さな海辺の村における、ふたりの少女の友情の回想。やさしく詩的で、読者をひきこむ。美しく、きわめて人間的に綴られ、多くの秘密を秘めた、キルメン・ウリベの意欲作。

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文学

イルカの前世

La vida anterior de los delfines

キルメン‧ウリベ

Kirmen Uribe
Editorial Seix Barral