Agencia Literaria Carmen Balcells
カルメン‧バルセイス著作権事務所
エージェント
CIF
A08541054
所在地
Avenida Diagonal, 580. 08021. Barcelona (España)
作家のプロ化のパイオニア。現在は現代文学の主要作家多数の著作権代理業務を行い、新しい才能を発掘してその著作利益と知的財産権を守ることに力を注いでいる。
これはマテオとオルガ、そしてグーグルに宛てたエントリーシートの物語。ロボットに興味があるマテオは、人間同士の関係から価値がなくなるのではないかということを調べたくて仕方がない。数学者兼実業家のオルガは、統計モデルこそ物語であり、確率とは自由であることの最も正確な名付け方だと思っている。普遍的な物語が出会いと会話、相手の声を聞きたいと思う気持ちで構成されているという意味では、これはラブストーリーだ。なぜならあらゆるラブストーリーのように、ここで描かれる出会いにもこの世界に生き存在するふたつの形のすれ違いが含まれているからだ。マテオとオルガはふたつの世代、窮地に陥っても直接会うのではなく、グーグルに頼るふたりの人間を象徴している。これは人間関係を詳細に分析し、社会格差とテクノロジーによる人間性の喪失を批判する小説だ。
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文学
今日と今夜、い し#にいて
Quédate este día y esta noche conmigo
ベレン‧ゴペギ
Belén Gopegui
Agencia Literaria Carmen Balcells
独身で子供もいないソレダは60歳を迎えた。多くの人にはごく普通の生活と思えるものが彼女にとっては異常の兆候に思え、昼夜苦しんでいる。ある晩、オペラを観に行くために32歳になるジゴロのアダムを雇い、同伴者として連れて行く。昔の恋人の嫉妬心を煽る魂胆だ。しかし突然予期せぬ出来事が起こり、困難な状況に陥る。これをきっかけに穏やかならぬ、ともすれば危険とさえ言える熱烈な関係が始まった。男は暗い過去を引きずり、女は狂気と加齢によるシミに取りつかれて、これがその身を燃やし尽くす最後のチャンスだと必死になっている。ソレダの人生の物語が、国立図書館が企画している展示会に名を連ねる呪われた作家たちの物語と見事なまでに絡み合う。
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文学
肉体
La carne
ロサ‧モンテロ
Rosa Montero
Agencia Literaria Carmen Balcells
本作で、ホセ・モレリャは、祖父ニコメデスの人生を振り返る。ニコメデスは、精神病を患ったが、当時その治療や扱いはフランコ主義の時代特有の非人道的なものだった。ニコメデスについて話すことは常にタブーで、親族の集まりでもそれに触れる者はなかった。ホセ・モレリャは、わずかな手がかりを頼りに家族の数人から話を聞きだすことに成功し、祖父の人生に関するとても感動的で勇気ある物語を紡いだ。本書はまた、70年代スペインの生々しい証言にもなっている。この小説はニコメデス個人の話を超越して、アンダルシアの田舎からイビサ島まで読者を導く移住の物語であると同時に、人のもろさについて、そして私たちがどのようにアイデンティティを構築するかについての深い考察でもあり、結果として様々な思いを解放することにつながっている。
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