サムエルは怖いものがほとんどない。犬だって高いところだって知らない人だって嵐だってヘビだって怖くない。だけどひとつだけ、ちょっと怖いものがある。それが何か見つけたくない? サムエルのように恐怖心に立ち向かい、たいがいはやっつける、すべての子どものための物語。恐怖と勇気というテーマはいつでも重要だ。人生や世界にどう立ち向かうかは、恐怖にどう立ち向かうかにかかっているからだ。同じような恐怖心を抱き、同じようにそれに立ち向かい自信を与えられる主人公と自分を重ねながら、子どもたちが自信を持ち、自分には勇気があると思うことをねらいとした絵本。