国境に接する町の愛と死の物語。1990年、ポルボウ町。若い女性が木で首を吊った状態で見つかった。花嫁のような白いドレスをまとっていたが、誰も彼女を知らない。捜査の結果、自殺であることが確認されたものの女性の身元は分からなかった。それから25年後、ガリバルディ警部がこの件を見出した。長い年月がたってはいたものの、何が起きたのかを調べるため、警部はポルボウに赴くことにした。しかし町に着いてみると麻薬密売、女性の人身売買や政治汚職などが強力に絡み合っている状況に直面し、物事は簡単に進まない。ガリバルディ警部は命がかかっていることを知りつつも、最後まで捜査する決心をする。実話に基づいた話である。