金、冒険、挑戦への渇望。巧妙、大胆、諧謔精神。この200年間で屈指の強盗事件に関する興味深い研究のもと、史上もっとも利口な泥棒たちを紹介する。たとえば、アルベール・スパジアリは、ニースのソシエテ銀行で金を奪った後、金庫室に「武器なし、暴力なし、恨みもなし」と書置きした。グラスゴーの列車強盗、ニースやフォルタレザの銀行強盗といった、悪名高い強盗事件の犯人たちの実像に迫り、どのようにそれらの強盗を計画し実行したか、また、その後の警察の捜査の驚くべき詳細をつまびらかにする。当時の新聞の第一面のデザインを踏襲したユニークなレイアウトを施し、各章でひとりずつ、伝説的な強盗を取り上げ語っていく。