サイラは自分の容姿を好きだと思ったことが一度もない。金髪で目が青く、みんなにカラミ、つまり私生児と呼ばれていた。姉と母、祖父と一緒にアフガニスタンに住み、自分を8歳と思っている。ある時、タリバンの忠実な信奉者である残酷な男、ラミンがサイラの人生に現れ、一家に永遠の不幸が降りかかる。しかし、すべてが失われた訳ではなかった。スペイン軍のおかげで、サイラはスペインのバレンシアに行くことができ、里親の愛情に包まれて育つ。だが、過去の悪夢は頭からはなれることがない。パブロの愛が心を開くチャンスをくれたとき、サイラは幼い頃の傷を癒し、幸せになることができるのだろうか?