セビーリャ出身の作家ハビエル・プラドは、スペインの神話や伝説、多くの恐ろしい怪物を集めて本書を執筆。我々の祖先を怖がらせた存在は、口頭伝承によって代々伝えられてきた。スペインで一番多いのは人喰い巨人。また子供を静かにさせておくため、大人を煩わせず早く寝かせるために利用される怪物も、スペイン国中で見られる。この「怪奇寓話集」にはたくさんの怪物が次々と登場するが、面白くてむしろ愛らしいもの、奇怪なもの、見事に退廃的なものなど、その外見や振る舞いは様々だ。