ミュージカルが物語を導く糸となる。劇場で次々と起こる連続殺人犯で、マドリード中心部の警察署の特捜班は八方ふさがりになっていた。犯罪に終止符を打つため、あるベテラン刑事が特捜班に戻る。事件解明に向けて、彼は自身の過去までさぐることとなるが、そこで殺人犯を特定するためのカギが見つかる。推理やサスペンスを超えた刑事推理小説。私たちの人生のシナリオが、まるで演劇のそれのように変わり得ることを深く分析する。