マネル・ロウレイロが届ける、謎と伝説に満ちたガリシアを舞台にしたミステリー小説。神秘的な奇岩ポルタレンの下で、昔の儀式に則った方法で殺された若い女性の死体が見つかり、捜査員たちを困惑させる。刑事のラケル・コリーナは、現代医学では治療できない病に侵された息子を助けたい一心でガリシアのこの辺鄙な地に来たばかりだ。選択の余地がないラケルは、疑いながらも息子の完治を約束した地元の民間療法士に頼る。その民間療法士が突然いなくなった。この謎の失踪とポルタレンの殺人事件は繋がっているのではないかと考えるラケル。誰もが秘密を隠し持っているような不可解な農村で、ラケルは同僚と一緒に事件の解決と息子の命を助けるために必死の捜索に挑む。