学校でいったい何が起きたのか、誰もわからない。銃声のような音が響く間、生徒も教師も建物中を走り、何とかして外に出ようとする。でも、こんなことありえないよね? 武装した彼らが入っていくのを、通りにいたひとりの女の子が見たという。別の生徒は決して忘れられない光景を目の当たりにして、図書館で震えが止まらない。そしてジョンは…ジョンはどこに? どうしてみんなは必死で逃げようとしているのに、彼は銃声の方向に向かって廊下を歩いてるのか? たぶん、彼は話したいのだろう。だって、これはジョンの物語だから。そしてジョンの物語は、コロンバインの物語なのだ。それは言い過ぎだろうか。