ウサギのシモンはニンジンをたくさん植えた。だが、だれかさんはレタスを、だれかさんはトマトを、だれかさんはナスを植えたらいいと言うものだから、畑はどんどん大きくなって、野菜だけでなく、ネズミ、めんどり、子ヤギ、子ブタ、キツネなど、農夫たちでいっぱいになる。共同作業や、自然とふれあい、調和を保って共生することのすばらしさをうたった、第10回コンポステラ国際絵本賞受賞作。イラストは、物語の舞台にふさわしい黄土色とオレンジを基調とし、スミの型押しのテクニックを用いて描かれている。登場人物や農具の一部や全体は、対応するスタンプを押して表され、創作過程は非常に手がこんでいる。