ギリェはとても楽しい男の子。だけどそれは家のなかだけで、なじんだ環境の外に出ると臆病で内向的になる。楽しい誕生パーティも、仲良しが行けないとギリェにとっては悪夢になる。そんなときトロルのトロックが現れ、間違いを見定めてよく考えさせてくれる。つまり将来同じことに陥らないないよう導いてくれるのだ。この物語のテーマは自尊心と臆病さだ。社会的な行事は子どもの姿勢次第で、楽しくもなるし退屈にもなる。妖精(チック)とトロル(トロック)という架空の人物が、子どもの行動を見守り、よく考えさせるコーチとして登場する。そして、子どものネガティブな行動が起こるたびに、妖精かトロルが熟考するよう主人公を導く。