現在、我が国の学校という組織を支えているモデルはぐらついている。今教室に通う生徒たちが将来社会でやっていけるように、学校という組織を社会に適合させ、充実させることが必要かつ喫緊の問題である。その変革を現実的なものにしたいのならば、学校組織をプロフェショナルな組織に変えるために社会人を教師として送り込み、彼らを教育改革、つまりは社会改革のアクターにしていくことである。本書は、そうした現実を分析し、大胆かつ信頼を失わず、好機をとらえて再編成ができるような実質的な教育改革を提案している。学校という組織を十分に発展させていくために、将来への使命感と公平感を失わないような提案を行っている。