本作のタイトル「モウラのほら穴」は、ケルトに起源をもつ古い伝説と名を同じくしている。その伝説が、この感動的な冒険の導線であり起爆剤だ。読者は主人公のエバとともに、ケルトに起源をもつ世界の様々な場所を訪れる。スタート地点となるスペイン北部ガリシアの小さな村は、すべてが見た目どおりではなく、幾世紀にも渡って戦いを繰り広げる2つの勢力、「光」と「闇」に巻き込まれることになる。魔法、伝統、愛、謎に満ちたストーリーは強烈な展開をみせて、予想だにしない結末を迎える。