セルバはみなと違う女の子だ。肌が青くて、砂しかない国から来た。錆びて、ベルのついていない自転車を持っているが、そのサドルにはすばらしい物語が隠されている。
何年もたってから、主人公は、セルバとの友情がどんなふうに芽生えたか、自転車の物語や、ともに体験した大冒険を思い出し、砂漠を探しにいこうと決心する。遠い夏の太陽とともに心の中にしまいこまれた、決して忘れることのない美しい思い出。