ドゥナ・ガルシアとルカス・ガルシアは同じ名字だが、兄妹でもなければいとこ同士でもない。お隣さんで友だちだが、ずっとそうだったわけでもない。知り合ったころ、ルカスはドゥナの友だちになんてなりたくなかった。なにせドゥナに会わなくてすむように、箱で庭に壁までつくったんだから! だけどほんのちょっとの我慢とユーモアがあれば、友情が芽生えることもあるんだ。そうなったら……すごい発見だよ! 評判のクリエイターふたり、ジャウマ・クポンスとオスカル・ジュルベによるこの絵本で、友情の価値を学ぼう。物語を読むうち、人と人との関係には時間と敬意が必要で、本当の友情が芽生えるのに、違いが妨げになることはないと気づかされる。《ルカスとあたしはよく遊ぶの。それにあたしたちはすごく仲のいい友だち。だけどいつもそうだったわけじゃない》友情とは、珍しい野生動物のよう。飼いならすことはできないが、ちゃんと気をつけてはぐくめば、強くて固い絆になるよ。