「電気が消えるやいなや観客を座席に釘付けにする映画のワンシーンのように『ネズミ捕り』は登場した。目がくらむほどすばらしい小説。読者をとらえ、征服し、誘惑し、最後まで虜にする」と、Mandela(マンデラ)、Indian Express(インドエキスプレス、2011年アソリン賞)の著者ペパ・ローマ。 過去を乗り越えることは出来るのか? 母の病気によりアンヘルは、つれあいの女性と共に実家のある故郷へ向かう。幼年期を過ごした村は思い出に満ち、今なおトラウマとなって彼を苦しめるある秘密が蘇る。誰もがひとつは持っている決して人には言えない秘密。数年後、彼はインドに移り住み、人々の生き様や苦しみなどを見るうちに、自らの過去を受け入れ、生きる意欲を取り戻していく。