運よく海を渡れたとしても、海は後ろに過ぎ去り、前には多くの店や汚れ、単調さや悲しみが横たわる。日々が同じように過ぎていき……ある日、それが一変する。そのとき君は店や行列や柵のはるか向こうに目をやるだろう。山々に。未来に。それを探しに行きたければ、探す理由を見つければいいだけだ。