グウェンが主催する魔法使いの夜会は女性のみで行われ、愛する男性と一緒にはなれないという呪いがあった。モウラたちは、たとえ一緒にいられなくとも愛する恋人が幸福ならばいいと諦める。グウェンとの将来を約束していたドルイド教の司祭ジャックは、彼女を生涯の伴侶とみなし、彼女を取り戻すことを諦めるつもりはない。ストーリーには古い予言、裏切り、妖術、忘れられた書物、不思議な場所など様々な要素がからみ合う。愛で呪いを解くことはできるのか? 『La Cueva de la Moura(モウラのほら穴)』シリーズ(当サイト2018年紹介作品)とは独立した作品だが、ケルト起源の伝説という共通項によって、シリーズ全体に存在するエッセンス、魅力、機知をそなえた小説。