カンタブリア地方の年老いた農夫カシミロは、冬も間近のある日森の中でサミハの妖精に出会った。罠にかかった妖精は意識もなく栗の葉っぱでできた羽が一枚折れている。カシミロは看病のために小屋へ連れ帰ることにした。目を覚ましたサミハの妖精イスナラは、過去の王国や未来の王国についてのお話を聞かせることを交換条件に、この小屋で一緒に冬を越させてくれと頼む。サミナの森に住む素晴らしい生き物たちについて知る良い機会だと申し出を喜んで受けたカシミロは、イスナラから聞くだけではなく、自分が子供の頃に母親から聞き覚えた物語も話してやることにする。リウンやフリール、コケぐまなどの新しく不思議な生き物たちを観においで。