シアドールのピオガレゴ一家に生まれた仔リスのコシモは、住処にしている樹齢100年の樫の木の病気の治療法を見つけようとして、様々な出来事を経験する。この世に社会が生まれたときから現代にいたるまで、物語は教育に役立てられてきた。エンリケ・マウリシオとカルロス・タボアダによる本書も、そういった役割を担う物語にほかならない。心惹きつけるこの作品で、読者は友情、連帯、自然への愛情といった価値観の大切さに気付き、木や草についての知識を深めるだろう。